第31回 日本生殖免疫学会総会・学術集会

会長挨拶

第31 回日本生殖免疫学会総会・学術集会のご案内

 この度、第31回日本生殖免疫学会を2016年12月2日(金)および3日(土)に神戸国際会議場において開催いたします。本学術集会の主催は神戸大学としては初めてのことであり、教室員一同に取りまして大変光栄なことです。
 本学術集会は2日間会期で、特別講演、教育講演、シンポジウム、教育セミナーおよび一般演題から構成されるプログラムを企画いたします。テーマは、「抗リン脂質抗体」、「凝固異常症」、そして「母児接点の免疫異常」です。医学部学生と初期研修医は、参加費無料といたします。
 多因子疾患である不育症の原因は様々であり、多くの症例で不確定であるのが実情です。その発生要因として、遺伝学的素因、子宮形態異常、腫瘍、内分泌代謝異常、凝固線溶系異常、感染、炎症、自己免疫、同種免疫、生活習慣環境因子など幅広い病態および疾患が関わっています。素因には人種や生活習慣による差がありますので、欧米人で事実であっても日本人では通用しないこともあり得ます。この領域には、解決すべき課題がいまなお多く存在しています。それが故に、私達は不育症の原因究明に飽くなき情熱を捧げ、臨床ならびに基礎研究をこれまで続けることができたのでしょう。
 多くの若い先生に参加していただきたく、学問的発展と日常診療に役立つ内容となる学術集会を企画したいと考えております。忌憚なく闊達に学問的に有意義な、厳しく感ぜられるほどの質疑を期待し、若い先生にはそこから何かを感じ取ってmotive forceを得ていただきたいと思います。それは、これまで私達を育んでくれた本学術集会の伝統であると確信いたします。
 12月上旬には、阪神大震災の復興を祈願してはじまった神戸ルミナリエが旧居留地で開催されます。他にも、北野坂、異人館、南京街、旧居留地、モザイク、神戸ビーフ、エスニック、洋菓子、有馬温泉は、素晴らしい癒しとなります。
 2日(金)には、ポートピアホテルで情報交換会(無料)を行いますので、異なった領域の方々とも識見とご交誼を深めていただけますれば幸いです。

 皆様と神戸でお会いできますことを心から楽しみにしております。

平成28年2月吉日

第31回日本生殖免疫学会 学術集会長
山田 秀人